BOUTIQUE

2022年3月、目黒川のほとりにブティックを開いてから、「CHICABA」はまもなく3年を迎えます。文化を愛し、真摯なものづくりを尊び、日常を大切にする。パリ、そしてヨーロッパに根付く文化や彼らの生き方への憧れを体現することを、オープン以来目指してきました。そんな「CHICABA」のアイデンティティを、このタイミングで再び見つめ直したい。うつろいやすいこの世界において、変わらず大切にしたいと思えるものを、わたしたちはこれからも提案していきます。

装飾を省き、上質な素材を用いて着心地のよさを追求している。肩肘張らずに着られる、ずっと好きでいられる。「謙虚」という意味を持つ、フランスのブランド「humility」が作る服は、「CHICABA」のコンセプトにぴったりです。控えめながらもワードローブで優しい存在感を放つ、日常に寄り添ってくれる、そんなブランドやアイテムを今シーズンもたくさん取り揃えました。

アイキャッチーなパッケージに心躍る「EAT MY SOCKS」、カリスマ的人気を誇るパリのセレクトショップ「ブリジット・タナカ」とのコラボレーションバッグ、そのほかデイリープライスのフランスワインや、パリで買い付けたヴィンテージの花器など、「CHICABA」は贈り物にぴったりなアイテムを見つけていただける場所です。贈り、受け取る。双方が相手のことを想う「ギフト」という行為にまつわる、何か温かいもの、幸せな空気感も一緒にお届けしたいと思っています。

パリジェンヌのワードローブにありそうなもの。「CHICABA」が今後力を入れていきたいオリジナルアイテムは、そんな考え方に基づいて作っています。この秋冬一番のおすすめは、紳士服由来である基本に忠実に仕立てたトレンチコート。くたくたになるまで着込んだら、ジェーン・バーキンのようにノンシャランなスタイルを楽しんでいただけること間違いなしの一枚です。

開店当初から「CHICABA」の人気アイテムであるヴィンテージプロダクトを買い付けてくれているのは、フラワーベースコレクターでもあるパリ在住のコーディネーター、高中正江さん。その審美眼はもちろんのこと、太陽のように明るくて朗らかな人柄も手伝って、わたしたちにたくさんの縁を繋げてくれました。アクセサリーブランド「Caline Paris」を手がける原口朝美さん、ファッションブランド「Fabrique by Ambali」のデザイナー、石井実佳子さんなど、パリで活躍する日本人女性たちの縁は、「CHICABA」とのコラボレーションという形で実を結び続けています。